リクルートホールディングスのグループ会社であるAdvantage Resourcing GroupとStaffmarkは、人材派遣業で培ったノウハウを活用した社会貢献活動を積極的に行っています。両社の拠点があるアメリカでは、軍従事者や退役軍人、学生および難民を対象に、独自の手法で職業教育や就業支援を提供しています。
軍従事者や退役軍人の民間人としての再スタートを支援
左上から時計回り:Cincinnati Military Employers コンソーシアムのメンバ、元軍人でもあるStaffmarkのMatt McGowanとAmanda Pippin(同社支店マネジャー)、軍従業者向けサービスの資格証明を持つMatt McGowan
両社は、現在アメリカ軍に従事する方々、または過去に軍で働いた経験のある退役軍人の就職支援を続けています。軍人として培った経験・スキルは企業で十分に通用するものですが、そのことに気付き、履歴書等で"自己アピール"するのは難しいものです。企業で働くということは実際にはどのようなものなのか、ビジネスパーソンとして彼らに何が求められるのか、それが軍人としてのキャリアとどう異なるかを知ることも大切です。そこで、自身の可能性に気づき、培ってきた経験・スキルを企業側に効果的に伝える支援を続けています。
Advantage Resourcing GroupとStaffmarkでは、軍従事者の就職支援を専門とするHirepurposeとの提携に加え、「オペレーション・ハイヤード(Operation Hired)」と呼ばれる取り組みを約6年間継続して行っています。具体的な活動内容は次の通りです。
• 空軍基地に駐在してトランジション・アシスタンス・プログ ラム(Transition Assistance Program)を実施、軍従事者を支援。
• トランジション・アシスタンス・プログラムのプロモーションビデオに使用されるインタビュー動画の撮影。
• 米国退役軍人省が毎年主催している退役軍人向けワークショップなど、約12の軍従事者・退役軍人を対象とする就職説明会やイベントに参加。
• 障害を持つ退役軍人の職業復帰準備を支援。
• 直接雇用や派遣雇用での就業機会の紹介を通じた、退役軍人と雇用主のマッチング支援。
Staffmark マーケット・マネージャーのMatt McGowanは次のように述べています。
「私自身が退役軍人ですので、軍人から民間人の生活に戻ることの大変さは身をもって知っています。一方、ビジネスの観点からしても退役軍人の就職支援をすることは、われわれStaffmarkと顧客企業にとっても、非常に意欲的で信頼できる熟練した候補者にアクセスできるというメリットもある。この取り組みは求職者、そして企業側にとって"win-win"なのです。」
こうした取り組みにより、プログラム開始以来、合計で約200名の元軍従事者の就業機会獲得を支援してきました。
関連動画(英語):Operation Hired - The Veterans Story
学生向け"仕事観"醸成プログラムの実施
Advantage Resourcing GroupとStaffmarkは、学生や新卒者の就職支援にも力を入れています。例えば、オハイオ州にあるいくつかのオフィスでは、同州の新卒者向けプログラム「ジョブズ・フォー・オハイオ・グラデュエイツ(Jobs for Ohio's Graduates)」と協同しながら支援活動を行っています。
このプログラムは、学生が将来仕事を通じて社会に貢献できるよう、基礎的な知識やスキル、価値観、行動、習慣といった情報を提供し、支援しています。
同州にある9つの学校とも提携し、講義内で行われるプレゼンテーションやコンテストなどに参加。学生たちに地元での就職情報や、就職活動をうまく進めるためのコツ、そして必要な職務技能を身につける方法を伝えています。また、履歴書作成の支援や模擬面接、技能試験、パブリック・スピーキング(人前での話し方の訓練)なども行っています。
こうした取り組みを通じて、直近のわずか1カ月の間に30人の学生が就職に成功しました。Advantage Resourcing GroupとStaffmarkがJobs for Ohio's Graduatesと協同して以来、何百人もの学生がキャリアをスタートさせています。